§72. 三円の重なった幾何文様の作成

 タイトル通り、三つの円の重なった共通領域の幾何文様を作成します。どうということはないチュートリアルなのですが徹底してチャンネルを利用しているところが面白い。GIMPのチュートリアルサイト、GIMPTalkから TRISKIT KNOT の実践です。

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     完成画像。

Step1-3 Outerチャンネルの作成。

Step 1

 サークルの作成。

    1/ 新規画像を作成します。

    ファイル>新しい画像

    サイズ=800×800
    背景=白

    2/ 楕円選択ツールを使用して、真円を描きます。

    適当に楕円を描き、楕円選択ツールのプロパティを以下に設定します。

    設定:
      位置=100、100
      大きさ=600、600

    3/ 選択範囲をチャンネルに保存します。

    選択>チャンネルに保存

    チャンネル名=Outer。

Step2-2 Innerチャンネルの作成。

Step 2

 リング用チャンネルの作成。

    1/  選択範囲を25px縮小します。

    選択>選択範囲の縮小

    縮小量=25

    2/ 選択範囲をチャンネルに保存します。

    チャンネル名=Inner

    3/ 選択を解除します。

Step3-1 チャンネルを表示し、リンクする。

Step3-2 チャンネルを移動する。

Step 3

 チャンネルの移動。

    1/ チャンネルタブで、今作成した二つのチャンネルを表示し、リンクしてグループ化します。 

    2/ 移動ツールを選択し、イメージウィンドウのタイトルをクリック。次に下矢印をクリックし、以下類似の状態になるまで下に移動させます。

    3/ 二つのチャンネルを非表示に、また、リンクも解除します。

Step4-3 ドーナッツ状選択範囲の作成。

Step 4

 ドーナッツ状の選択範囲の作成。

    1/ Outerチャンネルから選択範囲を作成します。

    Outerチャンネルを右クリック>チャンネルを選択範囲に

    2/ Innerチャンネル部分を差し引き、ドーナッツ状の選択範囲を作成します。

    Innerチャンネルを右クリック>選択範囲から引く

    3/ 選択範囲をチャンネルに保存します。

    選択>チャンネルに保存

    チャンネル名=Bottom Ring。

    4/ 選択範囲を解除します。

    選択>選択範囲を解除

Step6-2 Bottom Ringチャンネルの表示。

Step 5

 ドーナッツ状の選択範囲の複製と表示。

    1/ Bottom Ringチャンネルを二つ複製します。 

    Bottom Ringチャンネルを右クリック>チャンネルを複製
    この操作を二度行います。

    チャンネル名はそのままにしておきます。

    2/ Bottom Ringチャンネルと複製した二つのチャンネルの目のアイコンをクリックし表示状態にします。

Step6-3 二つのコピーチャンネルを回転。

Step 6

 チャンネルの回転。

    1/Bottom Ring コピーチャンネルを選択し120度回転させます。

    レイヤー>変換>任意の回転

    設定:
    回転量=120

    2/ Bottom Ring コピーチャンネルのチャンネル名を変更します。

    チャンネル名=Ring 120

    3/ Bottom Ring コピー#1チャンネルを選択し、-120度回転させます。

    レイヤー>変換>任意の回転

    設定:
    回転量=-120

    4/ Bottom Ring コピー#1チャンネルのチャンネル名を変更します。

    チャンネル名=Ring -120

Step7-4 Ring 120チャンネルの不要部分の削除。

Step7-5 三つのチャンネルを組み合わせて不要部分を削除。

Step 7

 不要部分の削除。

    1/ Bottom RingチャンネルとRing -120チャンネルを非表示にします

    2/ Bottom Ringチャンネルから選択範囲を作成します。

    Bottom Ringチャンネルを右クリック>チャンネルを選択領域に

    3/ 選択範囲を反転します。

    選択>選択範囲を反転

    4/ Ring 120チャンネルを選択し、ブラシでRing 120チャンネルの不要部分をブラシで塗りつぶします。作例の場合、左端部分になります。

    描画色=黒 で実行します。

    5/ この1/から4/までの操作を、それぞれのチャンネルの組み合わせで実行し左図の画像を作成します。

    レイヤー名=Fold Drop Shadow

    【NOTE】 左図は、Bottom Ring、Ring 120、Ring -120チャンネルを表示状態に設定しています。

Step8-5 交差部分の隙間の作成。

Step 8

 交差部分に隙間を作成。

    1/ Ring 120チャンネルのみを表示状態にします。

    2/ Bottom Ringチャンネルから選択範囲を作成します。

    Bottom Ringチャンネルを右クリック>チャンネルを選択範囲に

    3/ 選択範囲を拡大します。

    選択>選択範囲を拡大

    拡大量=10

    4/ Ring 120チャンネルを選択し、選択範囲を黒で塗りつぶします。

    編集>描画色で塗りつぶす

    5/ 1/から/4までの操作を、それぞれのチャンネルの組み合わせで実行し左図の画像を作成します。

Step9-1 選択範囲の作成。

Step 9

 選択範囲の作成。

    1/ 重なり合う三つの円の選択範囲を作成します。

      ・ Bottom Ringチャンネルを右クリックし、チャンネルから選択範囲を作成
      ・ Ring 120チャンネルを右クリックし、選択範囲を追加を選択
      ・ Ring -120チャンネルを右クリックし、選択範囲を追加を選択

Step10-4 ドロップシャドーの適用。

Step 10

 彩色。

    1/ レイヤータブに移動し、背景レイヤーをクリックした後、新規レイヤーを作成します。

    レイヤー名=Color
    背景=透明

    2/ Colorレイヤーを選択状態で、選択領域にプラズマを適用します。

    フィルタ>下塗り>雲>プラズマ

    設定は任意。

    3/ チャンネルレイヤーを表示している場合は非表示にします。

    4/ Colorレイヤーにドロップシャドーを適用します。

    フィルタ>照明と投影>ドロップシャドー

    設定はDefault

    完成です。

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初版作成: 2011/01/01
Presented by HIPPO